プロジェクトseX 〜挑戦者たち〜

<ZsWの挑戦。奇跡のバンド結成>

そのとき、タカオは意外なことを言った。

テツ、おれもそろそろバンドやらなきゃ。

テツは戸惑った。

『そろそろ』『やらなきゃ』の二言が飲み込めなかったのだ。

ムリです。できません。

テツは思わず叫んだ。

俺たちがやらずに誰がやるんだ。俺たちの手で作り上げるんだ。

男の熱い思いに、テツは胸を打たれた。

バンドマンの血が騒いだ。

やらせてください。

夜を徹してのメンバー募集が始まった。

(中略)

そのとき、ダイゴは意外なことを言った。

バンド名を、変えてみたらどうだろう。

タカオは戸惑った。

スモーキーパッションで結成し、スモーキーパッションで初ライブをこなした。

それを変えようというのだ。

ムリです。できません。

タカオは思わず叫んだ。

ナガミネに変えずにどうするんだ。俺たちの手で変えてみせるんだ。

悲しい気持ちが胸に溢れた。

かんべんしてください。

耳を貸す者はいなかった。

(中略)

そのとき、テツは意外なことを言った。

シゲZsW入んね?

シゲは戸惑った。

すでに自分は他のバンドに入り、精力的に活動している。

なのに今さら俺たちと組め、そう言うのか。

ムリです。できません。

シゲは思わず叫んだ。

夜を徹しての脅迫が始まった。

お前が入らずにどうするんだ。そんな奴とは友達じゃねえな。

微妙な気持ちが溢れた。

え、うん、じゃあ……まあ…。

新生ゼロサム・ワークスの誕生だった。